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2010年6月12日 (土)

第3の道

昨日、菅首相の所信表明がありました。昼食の後、何気なくテレビを見ると所信表明が始まるところだったので、思わず最後まで聞いてしまいました。

今朝の新聞の論調は今一でしたが、自分ではすばらしい内容と感じました。政策の理念もそうですが、大事なのは実行できるかどうかである、と明言されていたことにも共感します。

考え方はひとによって違いますし、どの考えが正しく、何が間違っているということもないと思います。しかし、実行するためには「強引に進めるか」「多くの共感を得るか」どちらかが必要です。

多くの共感を得ながら実行していただきたいと期待しています。

さて第3の道。10年ほど前に、自動車総連の会長をされていた草野さん(既に引退されたので実名で書かせていただきます)から、はじめて第3の道のお話を聞きました。

ソビエト連邦が崩壊し、ベルリンの壁が取り壊され、中国が資本主義経済を導入したことで、人類の理想だった社会主義の道(第一の道)は現実的でなくなった。
では資本主義が良いかと言うと、格差が拡大し世界全体が閉塞感に陥っている。資本主義という第2の道は、勝利したわけではなく、社会主義という対抗勢力がなくなったことで暴走を始めつつあり、これも人類を幸せに導くとは言えない。私たちは、第3の道を模索するべきだ。

というお話です。第3の道は、競争による経済の活性化を是としながらも、富の再配分やセーフティーネットなどの弱者を守る仕組みが整備された社会を目指すという考え方です。

しかし冷戦が終わり、アメリカを中心に軍の頭脳が民間に流れます。その頭脳は、金融経済を使った市場原理主義を促進したと言われています。第3の道とは、逆の選択をしてしまったのです。

ひょっとしたら、弱肉強食が良いという考え方もあるかも知れません。しかし、進化論においても、最も強い種ではなく、変化に対応できる種が生き残る訳ですから、個性のある様々な人々すべてを含んだ、変化に強い社会として、人類を後世に残していきたい、伝えていきたい、と考える方が自然と感じます。

人間は人の間と書きます。一人では生きられず助け合いながら生きてきました。菅首相の演説には、こうした人間の本質に立ち返った第3の道である共生社会を作りたいという強い意志が込められているように感じました。

地方の生活現場を考える一人として、助け合いを基本とした人間としての生活を大切にした、将来に希望の持てる社会づくりに精一杯尽くしたいと思いながら聴いた所信表明でした。

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