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2011年8月17日 (水)

組織を考える

組織とは「織物の縦糸と横糸のこと」であり、縦糸と横糸がしっかりと張り、バランスが取れていないと良い織物とは言わない。人間の組織も同様である。

労働組合の役員になった当初、先輩から教えていただいた内容の要約です。企業も役所も政党もすべての組織におけるガバナンスの基本が、織物の例えにあると思います。

リーダーシップという言葉があります。個人ではなく組織で物事を進める際には、どうしても目標や目的の共有化が必要です。また行動には連携が必要ですから指示命令系統も不可欠になります。

目的が明確で、皆が共有できるものであれば、リーダーは行動プロセスを管理する執行機能を果たせば済みます。

大量生産・大量消費が豊かさの象徴であった時代には、成長することがみんなの共通目標であったため、共有化にかける労力は非常に少なくて済んだと思います。

今はどうでしょう?私自身も成長することが目標で本当に良いのか?という疑問を持っています。また成長とはなんだ?という命題に対する答えも多様化していると思います。

日本社会は、あらためてガバナンスを考える時期ではないでしょうか?とりわけ痛んでいる横糸をメンテナンスし、組織内部の目標に対する共有化をする時期ではないでしょうか?

団塊の世代は言います。「走ることをやめるわけにはいかない。停滞は後退だ。競争に負けるわけにはいかない」

若い世代は言います。「どこに向かって走るのですか?それは私たちの幸せにつながるのですか?」

今、世代を超え、これからの社会を考えなければいけない時期と思います。

人類の歴史は戦争の歴史です。あのヨーロッパはローマが分裂して以降ルネサンスまでの1000年間歴史の歩みを止めました。その後、世界に目標を定めたヨーロッパは、植民地政策・帝国主義という戦略のもと近代文明を築きます。
遅れて加わった日本は、ヨーロッパ・アメリカを手本に帝国主義の道を歩みますが、既に植民地化出来るところはなく、列強に押しつぶされ第2次世界大戦の敗戦を迎えます。
その後、60年、復興であり再生であった「追いつけ追い越せ」の共通目標は、日本人皆の共通認識として、かつてない経済成長を成し遂げるエネルギーになりました。
しかし、ジャパンアズナンバーワンとなった1980年代から、雲行きは怪しくなりました。

高度成長を支えた世代から、それを客観的に学び次の社会を冷静に考えられる次の世代へのバトンタッチが急がれます。

政権を担うべき政党には、歴史認識と将来の目標について日々議論を交わし、共通認識を図っていただき、1000年続いたローマ元老院のような、リーダー養成所としての役割を果たしていただきたいと思います。

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