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2011年8月 9日 (火)

世界経済の先行き不安

米国債のデフォルト問題から格下げ、株安と経済の先行き不安が拡がっています。円相場も80円を切る状態で安定してしまったようです。

購買力平価という言葉がありますが、最近はほとんど聞かれなくなりました。貨幣は物と交換するために発明されました。したがって、物の価値を表す単位でもあります。アメリカにおいて1ドルで買えるものと日本において80円で買えるものとの価値がほぼ同等であれば、問題は無いのですが、お金が物と同じように売買されて、単位であるお金の価値も変動するのが変動相場制ですから、ある程度のルールがないと交換価値としての通貨の意味が無くなってしまいます。

日本の製造業は輸出産業ですから、円を基準にものを製造し輸出します。輸出先から代金として(たとえば)ドルでもらいます。このドルで、材料を購入したり給料を払うことができれば為替の問題はありませんが、日本でものづくりをする限り、円ではらわなければなりません。

ドルの価値が下がればもらえる円が少なくなります。結果的に企業は損をします。360円時代から現在まで、企業はずっと損をし続けました。(もちろん360円時代は儲かっていますが…)

その損を取り返す方法が、コストダウンと海外調達でした。企業が従来型製品を作り続ける限り、こうした連鎖がくりかえされ、労働者と下請け企業が疲弊していきます。

今後は、韓国を先頭にアジア諸国の製造品質がどんどん向上しています。ジャーナリストの池上彰さんの著書「先送りできない日本」では、“円高現象は日本への信頼の表れでもある”と言っています。

しかし、ヘッジファンドにこれ以上搾取されてはたまりません。日本経済への信頼はまだまだ高いということですから、少なくとも政治の信頼を高めることにより、世界に対し、日本の立場と貢献を堂々主張し、企業はもちろん、働く国民の安心につなげることは可能だと思います。

がんばろう日本!

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