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2012年2月 7日 (火)

歴史に学ぶ

2012 塩野七生が、ローマ人の物語に続く長編「十字軍物語」の執筆を始めました。十字軍物語の前には、ローマ亡き後の地中海世界の上下2巻がありましたが、ローマが滅び十字軍が登場するまでのヨーロッパには、英雄は登場せず、もちろん政治も無いため、教養にならない…というか単純に面白くないので、本棚に積読状態となっています。

十字軍物語は、娘が読み終わったものを借りたのですが、読み始めるとびっくりするほど面白く、あっという間に読んでしまいました。

面白い読み物というのは不思議で、文字を読んでいるのにもかかわらず、頭の中には映像が拡がります。映像で理解するため、細かいところは忘れてもあらすじは覚えています。

日本の八百万の神と似ているローマの神々、その神々を大切にしながらも1000年の間、法で国を治めたローマ、その後はキリスト教の台頭により神の国となり、宗教が法の上に君臨します。そのキリスト教国の多くが、コーランと剣を合言葉に、信者拡大・領土拡大という明確な目標を持つイスラム教徒に占領されます。

しかし、イスラム教には政治が育たなかったようです。組織化されない集団が内部抗争を始める中、十字軍の登場です。十字軍も私設の軍隊であったため、最初は指揮がばらばらで多くの兵を失います。戦いを続けながら鍛えられ、連携を取り始め、とうとう、聖地エルサレムをイスラム教徒から解放します。これが第一次十字軍、西暦1099年のことです。

中東戦争やパレスチナ紛争は、こうした宗教の問題と石油の利権や第二次世界大戦後の戦勝国の対応のまずさなど、様々な問題が絡み合っているようです。

塩野七生は、しっかりとした歴史観・社会観を持ちながら、読者に読みやすい物語を提供してくれます。

積んである「ローマ亡き後の地中海世界」も、時間を見つけて読み込み、連続した歴史観を持ちながら、現代社会の問題を考えてみたいと思います。

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