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2012年3月25日 (日)

新エネルギー

イラン情勢も含め、今エネルギーは日本にとって死活問題となっています。選択肢を示し意見を聞き決定をし実行するという政治の機能が十分発揮できないでいることが、私たち国民の閉塞感を強くしています。優先順位も、何か私たちの思いと中央政府のそれとが異なっている感が否めません。

そんなことを考えている時に、連合静岡中遠地協から新エネルギー見学会の案内をいただきました。飛びつくように参加をお願いし、昨日、行ってきました。朝は晴れ間も見え絶好の日和と思って出発したのもつかの間、愛知県に入ると真っ黒な雲…。午前中は、あいにくの雨の中の見学でしたが、午後からはカラッと腫れ上がり、太陽光発電の見学には最高の日和となりました。

新エネルギーの前途を占うような天気でしたが、連合の仲間とバス1台で、楽しく有意義な見学会となりました。連合事務局にあらためて感謝いたします。

勝手な感想をいくつか記載し、詳細は、この後、報告書にしてホームページにアップしておきたいと思います。

<その1>新エネルギーは不安定。減原発、脱原発のためには、相当な研究と試行錯誤が必要…。
P1030276_800x600右の写真は、「あいち臨空新エネルギー実証研究えりあ」の各発電設備の稼働状況を表したモニターです。よく見えませんが、ほとんどの数字がゼロ…発電していません。
雨でしたので太陽光は仕方ありませんが、充電用の電池が不良で工事中のため、充電しながら効率良く発電することが特徴の風力発電設備は停止。動いている風力発電設備も風が安定しないせいか、定格の半分も発電できていない状態でした。
施設の県職員も「まだまだですね。企業に安価で研究してもらい地域産業が活性化できれば…!」という認識です。

P1030290_800x600


<その2>太陽光発電は国策で…。
午後は、中部電力が試験的に進めている「メガソーラーたけとよ」を見学しました。説明の印象からは、エネルギー政策からではなく広報戦略としてメガソーラーを建設したように感じました。40億円の建設費ということですから広告宣伝費としては莫大ですが…。
なぜなら基本的な説明スタンスがデメリットの紹介が中心、あくまでも未来のエネルギー…だったからです。実際に投入経費が莫大である現状や電力を貯める蓄電池が技術的に遅れているため安定供給は不可能であることを考えると、電力会社が行う発電には向かないように感じました。(メガソーラーたけとやは、ナゴヤドーム3個分の敷地で1年間発電して、火力発電所1時間分の電力量しか発電できません)
したがって売電ではなく、コンパクトな家庭用の補助電源として普及を図り、電力会社の供給量を削減していくような国策なども選択肢に入れるべきではと感じました。

<その3>日本の電力需給はひっ迫している。
連合の見学ということかどうかわかりませんが、メガソーラーを運営している武豊火力発電所の所長さんが、休日を返上して見学会に現れ「電力事情」の説明をされました。P1030292_800x600_2

石炭火力、LNG火力、そして原子力で安定供給を賄ってきたこれまでの電力政策から、一気に原子力が無くなったことで、これまでピーク時の供給を賄ってきた石油火力も動員して安定供給を支えているのが現状である。
そこでピーク時の供給は、老朽化して廃炉にする予定でいた石油火力発電所のリメークで賄うことになった。この武豊火力発電所がそのひとつで、昭和47年建設の設備をだましだまし使っている。こんな状態は何とかしてほしい…。

という訴えも含めたお話でした。原子力を再稼働できるのかどうか?福島の原因究明も出来ていない中では、時間が掛かる問題だと思います。また、火力発電所や水力発電所の増設、風力発電設備の試行促進など、あらゆる選択肢を総動員して電力の供給対策を進めながら、一方で節電の手法研究などを急ぐことが求められていると思います。

そんなことを思いながら帰路につきましたが、原発は再稼働か?永久停止か?昔の生活に戻ろう!のような極論ばかりが情報として流れる中で、政治の責任として、現実的な選択肢を示す時期が迫っていると思います。

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