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2013年7月30日 (火)

グローバル社会を生き抜く日本の行方

昨日、7月29日は年に1回の静岡県市議会議長会主催の議員研修会がありました。県の市町議員がグランシップの中ホールに集まり、有識者の講演を聞くという趣向です。

何も全員を集めなくても…とも感じますが、バスに詰め込まれて、県内各地から議員を一カ所に集め講演料の高い有識者の講演をするのは、コストパーフォマンスとしては高いとも思われますので、少なくとも、しっかり話を聞いて税金の無駄遣いにならないようにしよう…と思っています。

Dscn1582_800x600何はともあれ、本年はジャーナリストで明治大学教授の蟹瀬誠一氏の「グローバル社会を生き抜く日本の行方」という内容。奇をてらわず、経済理論と現実を俯瞰した、深みのある講演でした。内容の超抜粋を以下に記載しておきます。

危機は突然訪れる。
未来学というものがある。第3の波のアルビントフナーは、デジタル革命を予想した。また、ジョンネイスピッツは、情報化社会とグローバル化を予想、これらは的中した。
しかし、2030年までに世界経済は破綻するというローマクラブの予想、ケインズの2030年には、生産性向上により週15時間の労働になると言ったが、そうはならないだろう。

未来は過去の延長線上にあるという期待は、過去のものである。
歴史上、我々が観たこともない時代が始まっているのだ。我々は自分が観たいものしか見ない傾向がある。だが、政治経済は現実を直視することが必要だ。
アベノミクスはどうか?現在は弱いインフレとしてうまくいっているように見える。
人間の特徴として、目先を過大評価し、中長期トレンドを過小評価する傾向がある。中長期を含めた冷静なアベノミクスの評価が必要である。

グローバリゼーションとは大きく二つの変化によるものである。
ひとつは、民主主義化と資本主義化の拡大。資本主義は「欲」「楽観主義」「群集心理」から成り立っている。したがって時に暴走が避けられないものである。
ふたつめは、人口の問題。中世には5億人だった世界人口が20世紀初頭には16億人、現在72億人、100億人を超えるのも近いと言われている。さらには、イスラム教徒の人口は現在10億人、これが2025年には世界人口の約1/3に達すると言われる。

「グラビティ・モデル」というものがある。経済大国同士では貿易が活発化することである。経済大国の中にあるドイツは貿易依存度が8割、発展途上国に囲まれた日本は3割である。日本は、勤勉であり、これと円安が戦後の高度成長を支えた。これからアセアンが強くなる。そうするとアジアとの貿易が増え「グラビティモデル」となる。

松下幸之助は「戦後教育にどっぷり浸かった世代が総理大臣になった時、日本は危ない」と考え、松下政経塾を創った。日本人としての国家観・歴史観を持つべきであるということ。

また、経済専門家の将来予測は、経済の素人のそれの当たる確率とほぼ同率である。さらには、パーキンソンは、金は入っただけ出るといっている。

政治家がまず成すべきことは、国家が支出できる金額を知ることである。人類史上こんなに豊かな時代はなく、こんなに借金漬けの時代もない。歳出に合わせて歳入を決めるやり方は必ず失敗する。

アベノミクスは最後のチャンスである。マイルドなインフレに持っていかなければ日本全体が厳しくなる。成長戦略が難しい。規制緩和をしなければいけない。変わりたくない重厚長大の企業経営者や田畑を耕さない農業者という抵抗勢力「岩の壁」に穴を開けなければならない。

また、日本人は危機感がない。核シェルターの普及率は、スイス、イスラエル、スウェーデンは100%、ロシアは78%、アメリカ88%、シンガポール54%であり、日本はなんと0.02%なのである。

生き残る強い意思が必要なのである。ソニーやパナソニックがグローバル競争に勝てない。商品は優れているが、優れているものが売れるわけではない。売れるものを創るのである。農業も、日本は世界5位である。そして、全世界で毎年20兆円の成長が見込める産業なのである。日本企業は、内向きであり、世界市場に売れる商品をつくる投資が少ないのである。

ダーウィンは、生き残るのは強いものでも賢いものでもなく、変化に強いものであると言っている。この真理はグローバル経済も変わらない。

全部ノートできていないため、つながらず意訳している部分もあり、不正確なところもありますが、なんとなく雰囲気は感じると思います。政治は危機感と実行する強い意志ということのように感じます。

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