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2016年8月 7日 (日)

行政の子育て支援のあり方

子どもを産み育てる。哺乳動物が地球上に現れてから現在まで続いている生物としての自然の営みです。
人間は、自給自足から分業という社会全体で生計を立てる方式を編み出し、現在の繁栄を勝ち取りました。しかし、その結果、多くの代償を払ってきたことは否めないように思います。
たとえば教育、多くの動物は春に子どもが生まれると、その年の秋には自立していきます。人間は分業を進めた結果、親から受けた教育だけでは自立できず、最低でも義務教育の9年を経なければなりません。
それだけでは十分とは言えず、ほとんどの子ども?が高校に進学し、その半数以上が大学の教育を受けています。が、それだけの教育を受けてもなお自立できずに、自分の力で生計を立てられない人たちが少なくないばかりか増加傾向にあるようです。
老後の支援にも言えますが、私は、親子が自分たちの努力で社会生活を送りことを基本として、努力の後押しや努力しても報われない場合の最低限の支援が行政のあるべき子育て支援ではないか?と考えます。
 
社会を成り立たせているのは税金です。同じように頑張っても、集団の中では報われない人も出てきます。税金を使って、最低限の生活を保障する社会保障と社会を維持するために必要な教育と公共事業を行うのが行政です。それが公平・公正に行われるよう優先順位を決めるのが議会、そのチェック機能が司法と役割を分担し政治が行われています。
 
税金に頼らず自分と家族の力で社会生活を行うことを基本にし、公共も行政ばかりに頼らず、出来るだけ住民が担うような社会にしていくことが、成熟した現代社会を維持していくためには必要不可欠ではないでしょうか?
8月の1日~3日と、所属する民生教育委員会で子育て支援についての先進地?視察を行ってきました。視察しながら、本来はどうあるべきか?を思わず考えてしまいましたので、上記に思いを綴ってしまいました。以下、備忘録として、視察の状況を列記しておきます。
Photo ①8/1:茨城県常陸太田市(”子育て上手 常陸太田”の取組み)
常陸太田市は、人口減少が進行するとともに、出生率も1.1と他市にに比べ低い。その危機感から、子育て上手を銘打った子育て世代への優遇策、UIJターンの各種施策を集中的に行っている。例えば「新婚世帯への家賃補助:2万円」「子育て世帯のマイホーム取得助成金」「保育料の補助」「おむつ代補助」「出産祝い」・・・等々
かなり踏み込んでいるが、当市の子育て世代の人口減少と高齢化の進行状況からは、高い危機感があることを実感した。
②8/2:茨城県我孫子市(放課後子ども教室:あびっこクラブ)Photo_2
首都圏のベッドタウン、共働き夫婦が多いという環境を踏まえた、放課後児童クラブと放課後子ども教室の一体的運営を行っている。市内13小学校のうち、すべての小学校で児童クラブを開設しており、待機児童はないとのこと。また、児童クラブに併設した放課後こども教室は、10校で開設済み、夏休み期間中も、すべての教室が開設しており、子どもたちの居場所として保護者からの評価も高い。職員体制等、かなり力を入れている。ベッドタウンという市の性格もあり優先順位も高いと思われた。
Photo_3 ③8/3:富山県富山市(子ども図書館、子育て支援センター)
子ども図書館と子育て支援センターが併設されており、相互の連携による成果を聞きたいと考えて期待していたが、残念ながら個々に運営されており、行政としての連携は少ないようであった。が、子どもや保護者にとっては、遊具と絵本が直ぐ近くにあるという立地は、大変好評と思われた。
なお、子ども図書館は、紀伊國屋による指定管理で運営管理されており、整然とした中に、子どもたちの使い勝手が配慮されたレイアウトは一考の価値があると感じた。但し、富山市は、路面電車などを使ったコンパクトシティーを試行しており、駅前の再開発ビルに立地した、この施設も、コンパクトシティー構想の一環に感じた。

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