市議会運営

2015年6月20日 (土)

議会の一コマ

昨日、議会運営委員会が開催されました。議題は2つの意見書の取扱いとこれからの議会改革についてです。

Img_20150617_143522意見書の取扱いについては「所得税法56条の廃止を求めるもの」「安保法制の見直しを行わないよう求めるもの」の2件です。前者は市民団体から、後者は議会の会派から提出されています。

内容は割愛しますが、この意見書の取り扱いを議会運営委員会で審議する目的は、議案として取り上げるかどうか?ということです。しかし、議会運営委員会の構成メンバーは、議会の各会派(≒党派)代表、実質的に議案として取り上げることを委員会で決定すれば、議会として決議することと同様なので、この委員会議論が実質的な「意見書という議案」の審議になります。
なお、意見書は国・県など(主に国)に対し、議会として問題提起するもので、法律で決められた正式ルートの意見表明になります。

2つの意見書、とりわけ「安保法制…」については、国会審議の報道を見聞きして分かるように、会派・党派により考え方が大きく異なります。昨日の委員会では、第一・第二会派から、文章修正をして議会全体として一致点を見出そう…という意見が出され、その取扱いについて、運営の進め方も含め活発な意見交換が行われました。委員長として難しい判断を迫られましたが、結論は出さず、意見や進め方の整理をした上で、再度議論をすることとさせていただきました。

分かり難いかも知れませんが、市議会では、市長から提案された予算や条例の議案審議が中心なので、「質疑で十分な説明を求め、共通理解をした上ですが」ほとんどの議案が可決されます。したがって、本会議を傍聴しても、議員同士が意見をぶつけ合う光景は、めったに見られないのが現状です。これも改善が必要とは思いますが、議会は本会議だけでなく、「委員会」で時間を掛けて議論されます。その中でも議会運営委員会は、異なる考え方の意見調整の場という性格もあるため、かなり頻繁に異なる意見のやりとりがあります。

ネット配信はありませんが、専門分野の議論をする常任委員会も議会運営委員会も傍聴が出来ます。選挙権の拡大も行われ、より一層政治への関心を高めるチャンスだと思います。是非、「委員会」の傍聴もお勧めします。ホームページを観て「議会事務局」に電話してみてください。(残念なことに、議会は平日の10時~17時が基本、ご了承ください)

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2015年5月19日 (火)

議会の役割分担

昨日、磐田市議会の選考委員会という会議があり、平成27年度の議員の役割分担が内定しました。(正式には、正副議長を除き、22日の本会議での承認が必要になります。)

新聞報道にもありましたが、主な内容は、議長が自民党系会派(志政会)の加藤治吉議員、副議長は公明党の鈴木喜文議員、予算委員長が新磐田の川崎和子議員、総務委員長・共産党の高梨俊弘議員、民生教育委員長が新磐田・加藤文重議員、建設産業委員長・新磐田の寺田辰蔵議員、議会運営委員長が小生…松野正比呂、というもので、
昨日の選考委員会では、監査委員に志政会の増田暢之議員が選ばれたほか、ごみ行政などの複数自治体で組合を作って運営している組合議会の議員の選任などが行われました。

議員定数が削減され、現在は定数26名で実数は25名となりました。政治不信や無関心層が増加する中で、議員個人ではなく議会として組織的な政策提言を行い、その結果などをしっかり報告、そうした過程では市民との意見交換をこまめに行うことなど、市民に開かれた議会への脱皮が急務な状況と思います。

そうした中で、個々の議員は、政策立案能力を磨きながら、議会の役割の中で個性を発揮し、議会全体・自治体全体に貢献していくことが求められていると思います。

選挙で勝たなければ議員になれないため、どうしても支持母体の利益優先になりがちですが、活力が失われつつある地域社会の現状を考えると、私たち議員は、利己ではなく他己主義に徹することが、一層重要になっているのではないでしょうか。また、それを理解し支える有権者が増えていくことも、地域活性化の大きな力になると思います。

新しい役割の中で、少しでも地域に貢献できるよう努力したいと思います。

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2014年12月18日 (木)

議員間討議

Photo磐田市議会総務委員会では、先日の会議で、初めて議員間討議を行いました。議会の運営は、委員会主義?といって、本会議では一般質問や基本的な質疑など大枠の議論のみ行い、具体的・詳細な質疑や議論は委員会で行うのが通例となっています。

そんなことから、委員長の仕事の多くを占めるのが、委員会の結果を本会議で説明するための報告書の作成です。その作成をしていて、あらためて議員間討議の良さを認識しました。

議会は議論の場と思っている方が多いと思いますが、「2元代表制」の地方議会は、「1元代表制」と違って、議会には与党も野党もなく、仮に多数の会派であっても執行権(政権)は持てないため、どうしても、市長や教育長、市当局に対する質疑や質問が多くなります。

議員同士の討論をして、その結果を市長に提案するのが、議会の役割のひとつですが、そうした事例は少なかったようです。

磐田市議会では、この4月から、請願や議員発議の議案に関してのみ、委員会で議員間討議をして結論を出そう…。ということになりました。

それが、この11月議会の総務委員会における議員間討議です。初めて?になるので、どうしても自分の意見を言いっぱなしという面が目立ちますが、それでも、自分の意見を言う!ことは大事です。委員長の自分は議長役なので、意見が言えず残念でしたが、市民の皆さん、今後を期待してください。と言える内容だったと思います。

なお、その概要は、このブログもしくは市議会レポートで報告する予定にしています。また、委員会も傍聴可能ですし、委員会の報告は22日(月)の本会議で行いますので、傍聴もしくはインターネット配信で聞くことが出来ます。

総選挙が終わったばかりですが、国会で決まったことを、現場で実行するのが地方議会の大きな役割です。地方議会にも、是非、関心を持っていただければ幸いです。

なお、写真は、流山市の議員間討議のようす。

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2014年3月 4日 (火)

常任委員会

議会には、本会議の他に、常任委員会というものがあります。常任委員会は、議案の審議を詳細に行うため、少人数の委員会を設けて本会議場ではなく、会議室でテーブルを囲んで審議をします。

磐田市では、総務委員会、民生教育委員会、建設産業委員会の3委員会に分かれ8人ないしは9人のメンバー構成になっています。委員の任期は2年として、4年の議員任期中に2つの委員会に所属できるようにしています。

今日は、その初日です。とはいうものの、国会とは違い1回の質疑時間も短く、与党・野党といった論戦もありませんので、様々な質疑応答が行われますが、だいたい1日ないしは2日で、予算審議は終了しています。

私は総務委員会に所属、総務委員会では、財政や自治防災・消防などを主に取り扱う委員会です。本年度は委員長を仰せつかっていますので、委員会では議長役、当初予算の審議は、初めてなので、やや不安はありますが、しっかり審議できるよう運営したいと思います。

言葉で説明しても、なかなか分からないと思います。傍聴も出来ますので、是非、トライしてみてください。

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2013年8月10日 (土)

議会改革

相変わらず暑い日が続きます。そんな中、一昨日、昨日と東京方面に議会改革の視察に行ってきました。都会は、無関心層が多い反面、政治や行政に強い関心を持ち日常的に監視している市民もいる政治に厳しい地域です。したがって議会も現状に安穏と出来ず、議会改革も進んでいます。

さて、議会改革ってなんだ?ということになりますが、戦後まもなく成長が始まり、高度成長・安定成長が1990年のバブル崩壊まで続いてきました。その間、ずっと税収も増加が続いていました。

地方自治体は、市長も議員も市民の直接選挙で選ばれる二元代表制という形を取っています。市民から選ばれる市長が行政執行を行い、議会は主にそのカウンターパートとしての役割を担うという仕組みです。企業と労働組合の関係に似ています。

高度成長時代の議会は、増えた税収の配分が主な役割だったと言われます。バブル経済が崩壊し税収が停滞しますが、政府は赤字国債の発行により地方自治体の支出抑制を積極的に行いませんでした。そんな中、夕張市の破産問題などによる地方自治体の財政問題が健在化するなど、じわじわと経済停滞の影響が表れてきました。

そうした状況下、小泉政権下の三位一体改革が進められ、地方の財政縮小が実行されました。税収の配分が主な役割だった地方議会が、今度は、スクラップ&ビルドの選択を迫られたのです。

初めての経験で議会は戸惑ったようです。改革派の市長が登場し大ナタを振るう自治体が表れ、議会の存在意義が問われました。そしてリーマンショックが日本を襲いました。

現在、多くの地方議会で、税収の配分ではなく、効率的な行政を行うための事業や組織の見直しを進めるため、「議会の役割である行政のチェック機能と政策立案提言機能を発揮しなければならない。そのために市民に見える政治を進め、市民参加を推進しなければならない」という機運が高まっています。

そもそも、政治は市民のもの、そして行政は市民が必要とする公共サービスを実行するところです。

残念ながら、市民の政治への関心は低いようです。先日の参議院議員選挙には二人に一人しか投票に行っていませんでした。議会にも市民側にも問題はあると思いますが、まずは議会が努力しなければなりません。

その第一歩は、議会が行政が何をしているか?を市民に知らせることです。そのうえで、市民の皆さんの意見をお聞きすることです。そして、その意見を踏まえ、議会が議論を重ね、これからの方向を打ち出すことです。

当たり前のプロセスかも知れませんが、リーダーを求めるのではなく、多種多様な考えを持つ市民の代表である議員が議論を尽くすことが、政治の信頼を高め、未来に希望を持てる選択ではないかと思います。こうした考えで、議会改革をしっかり進めたいと思っています。皆さんのご意見をいただければ幸いです。

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2012年6月28日 (木)

議会基本条例

昨日、磐田市議会基本条例が全会一致で可決されました。

前文には

議会は、二元代表制の下、市長との互いに異なる特性を活かし、緊張関係を保持しつつ、政策の立案や提言を行うなど議会機能の拡充を図るとともに、意思決定を行う議事機関並びに事務執行の監視及び評価の機能を充実させることが必要である。

また、市民に分かりやすい、開かれた議会を実現するため、積極的な情報の公開と共有を推進するとともに、市民の多様な声を的確に議会に反映させ、同時に市民への説明責任を果たすことが重要

と書かれています。

Img_2


すでに議会基本条例を制定した地方自治体が、必ずしも開かれ市民に信頼される議会へと脱皮しているか?というと、必ずしも順調な議会改革が進んでいるとは言えないようです。

夢を描くのも実現するのも人です。条例制定はスタートライン、まずはスタートできるかどうか?磐田市議会に所属する各議員の資質が試されます。
そのひとりとして、条例に書かれている道しるべに沿って、一歩づつ進めるよう努力したいと思います。

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2011年7月27日 (水)

議会改革特別委員会

5月の臨時議会で議会改革特別委員会が発足しました。

今、議会の存在意義が問われ、国民は政治不信になっています。

国会は、議院内閣制。国会議員の互選で内閣総理大臣が選ばれます。議決機関から執行部が選ばれるという制度です。
議会で多数を取れば、執行権を握ることが出来るので権力争いになりがちです。

地方自治体は、市長も議員も直接選挙で選ばれます。直接選挙で選ばれた市長は、市役所の職員に指示して政策を立案し執行します。議員は多数を取っても執行権は得られません。

政策立案や立法権もありますが、市の職員は市長の部下ですから、財政や事業運営の情報が少ない議員独自で立法権(正確には条例制定権になると思いますが)を行使することは容易ではありません。

こうした実情から、最近特に顕著になっているのが、議員定数や報酬の削減という改革論議です。名古屋市長の行動なども、そのひとつです。議会はいらないという意見まであります。一方で、市長や県知事の独断専行的な言動や行動の報道も目につくようになりました。

市民が主権者として社会を運営することが民主主義という原則から考えると、議会のコストを削減することが議会改革で、市役所の事業コストを削減することが行政改革という論議がいきすぎると、社会自体の運営が滞ってしまうという危機感があります。

劇場民主主義ではなく、市民の参加を活発にすることが、議会改革本来の姿と考えます。

地方政治は市民生活そのものですから、市民の代表である議員に情報を集め、議会という組織を通して政策を作り上げ、その政策を市長に実行してもらうという仕組みが、理想ではないでしょうか。

そうした姿を夢に描きながら、まずは磐田市議会の現状を市民に良く知っていただくところから始めていければと思います。

そんなことを思いながら、明日、会派で話し合う予定の議会改革特別委員会で提案する意見について考えています。

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2011年5月17日 (火)

5月臨時議会

週末は、来週の報告会のお知らせを持って、あちこちを廻っていたので、ブログがついつい遠くなり、間があいてしまいました。

今、5月臨時議会中です。5月臨時議会は、1年間の議会における各議員の役割を決めます。

議長は4年任期ですが1年で辞任し交替する慣例になっています。したがって常任委員会の委員長も1年交代が慣例となります。これらの役職を決めるのが5月臨時議会。4年任期の間に、議長・副議長で8名、常任委員会は今年から3つですので、委員長・副委員長が6名、4年で24名となります。

24名+8名で32名となり、4年間の間に何らかの役職を経験できることになります。とは言っても、会派間の話し合い、話し合いで難しい時には投票で行いますので、必ずしもすべての議員が役職につくとは限りませんが…

「慣例」のはじまりは、そうしたことに由来するようです。ものごとには長短が必ずあります。ガチンコで根回しなしで投票する方法もあると思います。

地方であっても政治家には政策の立案する能力と実行する能力が重要と思いますが、役職は投票総数の多少で決まります。したがって、バランスを考える上で上記「慣例」が生まれてきたのではないかと思います。

とはいえ、今年度の議長・副議長はベテランかつ信頼の厚いお二人に決まりました。議長は「小野泰弘議員」副議長は「川村孝好議員」です。
行革はもちろん、議会改革と防災…重要課題が山積している本年、二人を支えて私自身も精いっぱい行動していきたいと思います。

なお、私は建設産業委員会に所属し、副委員長を務めることになりました。本年から、委員会の機能を強化することになっていますので、どんどん提案していきたいと思います。

臨時議会は20日まで、閉会後、議会の役割全体を報告していきます。

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2009年12月 3日 (木)

議会は戦い

11月定例議会の代表質問・一般質問が今日で終了し、明日から議案審議が始まります。
市議会の定例議会は、労働組合の定期大会が1カ月あると考えれば分かりやすいと思います。もちろん、議案は多く、考え方の違う議員の集まりですから、同様ではありませんが、流れは同じです。

「議会運営委員会」は、「議事運営員会」です。私は「新磐田」から議会運営委員会の委員に出ています。今日は、意見書を取り上げるかどうかについて審議をしました。

意見書の審議になると、委員長が休憩を宣言。なんだろうと思ったら傍聴の方が入場しました。すると、ベテラン委員の表情が変わり、論理的に積み上げた厳しい発言に変わったのです。残念ながら自分は、法的な解釈も含めたその論戦に加わることはできませんでした。

今、権力は選挙で奪い合います。これまでも厳しい論戦をしてきたように思っていましたが、同じ労働組合同士であり、経営との交渉も同じ会社の中の論戦でした。

「議会は戦いの場」という意識がなかった訳ではありませんが、改めて、気持を入れなおして、これからの議会に臨みたいと思います。
今日の意見書は勤労者の生活を左右するものとは思いませんが、いつ何時、勤労者の生活を左右する論戦をしなければならないかも知れません。また、市民の傍聴者が観ているということは、一部であっても市民から直接評価されているということであるということも念頭に焼き付けておきたいと思いました。

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2009年11月12日 (木)

議会改革

P10009121 風邪をひきました。が、5日・6日と議会運営委員会の視察、7日・8日の土日は、労働組合と地域の行事がありましたがパスさせていただき、9日・10日と友好都市の駒ヶ根市議会との交流、これは4年に一度ということで、頑張って参加しました。天候が良かったのが幸いして、楽しく行ってこられました。

P10009091 さて、議会運営委員会の視察では、テーマは「議会改革」。議員のあるべき姿を議会基本条例として定め、より開かれた建設的な議論が行われる議会を目指そうという自治体も増えてきています。そのひとつ、会津若松市議会にお邪魔しました。

現在の地方自治体は、二元代表制といって、議会とは別に、執行側として市長が直接選挙で選ばれます。国会は、議員代表制といって、議会の互選で総理大臣が選ばれ、法の執行にあたります。

P10009101 どちらが良いかは、その時の社会情勢によると思いますが、二元代表制では、執行権がないので、万年野党のように無責任になりがち?議員代表制は、権力闘争の弊害、三権分立の原則が守りにくくなる?などがあろうかと思います。

敗戦から60年、明治維新から120年が過ぎて、全体としては豊かな社会に、自分も含め、国民・市民は政治に丸投げし、マスコミも含めて劇場型の社会構造といわれています。
そうした背景から考えると、議決権や執行権という権利の軸を強くしすぎないで、参加型社会・参加型政治になるような努力が必要な時代という気がしています。

タイミングとしては、政権が交代し、市民が政治に目を向けている今のうちに、地方自治体としてもメッセージを出し、議員としても市民の参加の先頭に立つ努力が大事ではないかと思います。

自分としては、まず提案型の議員活動をし、合わせて自治体の現状を広報する(マスコミではなく)クロコミとして精一杯努力しようと思います。

注)クロコミ:クローズドコミュニケーションで、後援会や地域支援者、会派という限定された広報手段による情報発信で、小生の造語

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